ニューボーンフォトは撮るべき?カメラマンの選び方と撮影予算を解説!

ニューボーンフォトは撮るべき?カメラマンの選び方と撮影予算を解説!

記念写真の撮り方とヒント

生まれたての赤ちゃんの姿を神秘的に撮影する「ニューボーンフォト」。
ここ数年で急激に人気が高まっていて、フォトスタジオで撮影するだけでなく赤ちゃんのいる自宅で出張撮影をしてくれるカメラマンも数多くいます。
また、パパやママが自前のカメラでセルフ撮影をするための撮影小物のレンタルサービスを行なう会社もあります。
ニューボーンフォトは撮った方がよいのか、撮影にはいくらかかるのか、プロに依頼するとしたらどんな基準で選べばよいのか、こども写真館のスタッフが解説をします。

ニューボーンフォトの価値

ニューボーンフォトとは、概ね生後2~3週間までの新生児を撮影した記念写真を指します。
一般的な「新生児期」は生後28日までですが、この短い期間の中でも赤ちゃんは毎日約30gずつ成長すると言われていて、新生児を卒業する頃には出生体重から1kg以上大きくなっている子もいます。
もともとの体重がおおよそ3kg前後とすると、かなりの成長ですよね。
身体つきはもちろん、お顔の様子も日々変化していきます。
より生まれた時に近い姿を残すために、ニューボーンフォトを撮影できる期間は限られています。
「新生児」が終わるころに改めてニューボーンフォトを見ると、「こんなに小さかったんだ!」と驚くパパやママがとても多いようです。
そして、その小さな姿を写真に残すという以外にも、ニューボーンフォトにはもうひとつ大切な役割があります。
それは、新生児期だけの特別な家族の空気を残すことです。
出産という貴重な経験をした直後の気持ちや、ずっとお腹にいた赤ちゃんと対面してまだお互いに慣れない様子は、きっとどのパパやママ、そしてお兄ちゃんやお姉ちゃんにとっても、人生の中で特別に幸せな時間であるはずです。
赤ちゃんを囲むみんなにとって「今だけ」のそんな姿をきれいに残した「はじめての家族写真」は、大切な宝物になりますね。

ニューボーンフォトではなぜおくるみを巻くのか

ニューボーンフォトと言えば赤ちゃんをおくるみで巻いて撮影するスタイルが有名ですが、なぜあのような姿で撮影をするのでしょうか。
その小ささやころんとした姿が愛らしいだけでなく、赤ちゃんが最も安心する姿勢だからというのが大きな理由です。
おくるみでぐるぐる巻きになっている姿を見ると、赤ちゃんは苦しくないのかと心配になる方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際には、おくるみに包まれた姿勢は赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいたときと同じ状態のため、最もリラックスできると言われています。
お腹の中の狭い空間では、赤ちゃんの手足はいつも自分の胸の前にあり、少し身体を動かせばすぐにお母さんのお腹の壁に触れている環境でした。
突然広い世界に出て身体に触れるものが何もない状態の赤ちゃんは、その不安で泣くこともあります。
そんなときにおくるみを正しく巻いて姿勢をサポートしてあげることで、お腹の中を思い出し落ち着いて眠ることができます。
おくるみに包まれて安心している姿は、まるでお腹の中にいた時の様子を再現しているようですね。
ニューボーンフォト用のおくるみの巻き方はインターネットにも掲載されていることがありますが、新生児の身体やおくるみの扱い方について正しい知識がないと、脱臼など大きな怪我をさせたり、窒息の恐れもあります。
見様見真似で安易に巻くことは、絶対にやめましょう。

ニューボーンフォトの撮影方法

ニューボーンフォトの撮影方法は大きく分けて3つあります。

フォトスタジオで撮影するニューボーンフォト

1つめは、フォトスタジオへ行って撮影をしてもらう方法です。
必要な機材が整っていて撮影に適した環境でプロのカメラマンが撮影をするので、最もクオリティの高い写真が期待できます。
ニューボーンフォトのための小物も揃っているので、おしゃれなスタイリングできれいな写真を残したい人には特におすすめです。
壁などを含めたスタジオの空間全体を背景として使いながら撮影ができるので、自宅での撮影と比べて写真のバリエーションも広がります。
ただし、生後間もない赤ちゃんとママがスタジオまでお出かけをすることは、そう簡単ではありません。
実施する前に体調とよく相談をして、くれぐれも無理をしないようにしましょう。
ご家族写真も一緒に撮影できることがほとんどなので、パパにも同行してもらえるといいですね。
主な価格帯は3万円代~10万円以上と、大きく幅があります。
予算やサービス内容、そしてお好みのテイストに合うスタジオを探してみましょう。
ほとんどの場合、撮影後にカメラマンがレタッチをして1週間程度でクラウド納品されるシステムが主流です。

自宅で出張撮影するニューボーンフォト

次に、カメラマンに自宅へ出張撮影に来てもらう方法です。
撮影機材や衣装や小物一式を持って来てくれるので特に準備をするものはなく、自宅で待っているだけでOK。
撮影に必要なスペースは、3畳程度であることがほとんどです。
撮影スタイルにもよりますが、基本的には俯瞰で赤ちゃんと周囲の小物だけが写るような撮り方が主になるので、「部屋が散らかっていて撮影できる状態ではない…」と心配しなくても大丈夫ですよ。
出張撮影の価格帯は1万円台~10万円以上と、スタジオ撮影よりも更に差があります。
場所によって別途出張料が発生する場合もあります。
プロの撮影が低価格で実現するのは嬉しいことですが、個人のカメラマンが格安でサービスを提供している場合には、そのクオリティや安全性に問題があるリスクが潜んでいます。
ひとつの目安として3万円を切る場合や「モニター撮影」「モデル撮影」などの特別価格として集客をしているケースは注意が必要です。
限られた期間しか撮影できないニューボーンフォトは簡単に撮り直しができないことはもちろん、新生児の身体を扱うための専門知識を持った信頼できるカメラマンに依頼をすることが何よりも大切です。
作品例だけでなく、過去の撮影件数やそのカメラマンに撮影をしてもらったお客様の口コミなども充分に確認をしてから依頼をしましょう。

自分で撮影するニューボーンフォト

最後に、自分のスマートフォンやカメラでセルフ撮影をする方法です。
ご自宅にあるおくるみ、ぬいぐるみ、お花などを使って赤ちゃんのまわりを装飾したり、セルフ撮影用の小物をレンタルして撮影をします。
セルフで撮影をするための小物のセットはかごや衣装などのフルセットで1万円台~レンタルできるサービスがあります。
好きなタイミングで安価に撮影できる点がメリットですが、産後間もないママの身体にはセッティングも撮影もとても大きな負担がかかるので、プロのママカメラマンでもニューボーンフォトだけは人に依頼をするという声をよく聞きます。
また、ニューボーンフォト用のおくるみをきっちりと巻いた写真は、先述のとおりプロでなければ簡単に撮影することはできません。
更にうつ伏せや頬杖のポーズなどは知識と技術がなければ非常に危険なので、絶対に真似をしないようにしましょう。
またプロであれば、ごきげんが優れない赤ちゃんをあやしたりリラックスして眠ってもらうための手段をいくつも知っています。
手早く、赤ちゃんに負担をかけずにきれいな写真を残すことを優先するのであれば、ニューボーンフォトに慣れたカメラマンへの依頼がおすすめです。
何よりも、ママと赤ちゃんのツーショットやご家族が揃ったショットは、第三者だからこそ撮れるものですよね。

ニューボーンフォトの依頼方法

スタジオまたは出張撮影でプロのカメラマンにニューボーンフォトの撮影を依頼する場合、基本的には妊娠中から予約をします。
詳細はサービスによって異なりますが、概ね妊娠後期から受付を開始していて、予約時には目安として出産予定日を伝えておき、産後にカメラマンと相談をしながら正式な撮影日を確定します。
出産後の忙しい中で慌ててカメラマンを探したり予約の手配をするのはかなり大変なので、時間と身体に少しでも余裕のあるうちにじっくりと依頼先を選んで、予めカメラマンと希望するカットの打ち合わせを済ませておき、出産後は日程を調整するだけにしておくのが安心ですね。

ニューボーンフォトでおすすめのカット

せっかくニューボーンフォトを撮影するのであれば、後悔のないように予めカメラマンにリクエストを伝えておきましょう。
ここでは、ニューボーンフォトで人気のカットをご紹介します。

おくるみ

赤ちゃんの小ささや柔らかさが表現される、最もニューボーンフォトらしいカットです。
この体勢は赤ちゃんの身体が胎内の状態に近いわずかな期間しかできないので、せっかくニューボーンフォトを撮影するのであれば、ぜひ撮っておきましょう。
おくるみのスタイルにも色々な種類があり、お顔以外の部分がほぼすべて布に包まれ身体全体がコロンとした形に仕上がるものから、赤ちゃんの手足の様子が見えるもの、寝ている赤ちゃんにふわりと布を掛けただけのものまで、バリエーションは豊かです。
同じように巻いても赤ちゃんの身体の個性やそのときの気分によっても仕上がりは若干変わります。
きっちりっと身体を覆うほど、まるでぬいぐるみのような愛らしい雰囲気になり、赤ちゃんの手足などのパーツが見えるスタイルでは、自然なテイストでその子らしさが表現されます。
作品例を見ると、そのカメラマンのスタイルを知ることができます。

ベビーヌード


生まれたままの姿を記録するヌード写真。
特に黒バックでの撮影はそのフォルムや肌の質感が浮かび上がるように表現されるので、人気があります。
パパやママの手が赤ちゃんを包むように一緒に写る演出も素敵ですね。

パーツ写真


お顔だけでなく、小さな鼻、口、耳、臍、そして手足といったパーツ写真もぜひ残しておきたいですね。
カメラマンが撮影をしてくれることが多いカットですが、「このパーツを必ず撮影してほしい」というリクエストがあれば、予め伝えておきましょう。

パパ、ママとツーショット

ご家族全員の写真だけでなく、「パパと赤ちゃん」「ママと赤ちゃん」というツーショットもぜひおすすめです。
特に「ママと赤ちゃん」の写真はなかなか日常で撮影する機会が少ないので、しっかりと撮ってもらいましょう。
マタニティフォトを撮影した方は、色味や雰囲気などテイストを合わせて撮影してもらうのも素敵ですね。

ごきょうだい写真


おうちでは撮影がとても難しいのが、きょうだい写真。
赤ちゃんだけよりも、撮り手の難易度がグッと上がります。
ニューボーンフォトの機会に、カメラマンに必ず依頼をしておきたいカットです。

お顔の見えない家族写真

「SNSに載せたい」「リビングや玄関用にストレートではないおしゃれな家族写真が欲しい」という方は、手だけなどお顔の見えないご家族写真をリクエストしてみましょう。
特に撮りたい構図があれば、カメラマンに見せるイメージ写真を用意しておくとスムーズです。

命名書

出生記念のグッズとの撮影も人気です。
命名書の他にもファーストトイ、手作りのベビーグッズ、ベビーリング、エコー写真などがありますね。
その子だけのオンリーワンなグッズ、写真のテイストに合うグッズを考えてみましょう。

ニューボーンフォト撮影をしたら


せっかく撮影したニューボーンフォトは、スマホやPCにデータを残しておくだけでは、その価値を活かしきれません。
写真は「何度も見返すこと」「誰かと写真について語り合う時間を共有すること」で、より撮影した意味が深まります。
日常生活で自然と目につく場所に飾ったり、アルバムにしてご家族で繰り返し見られるようにするのがおすすめです。
毎日の育児にちょっと疲れたときに見れば、フッと力が抜けることもあるかもしれませんし、きっとお子様自身にも「生まれたときからこんなに大切に想われていたんだ」ということが伝わりますね。
撮影サービスによっては、写真に最適な方法でプリントされたパネルやアルバムがセットになったお得なプランが用意されていることもあるので、ぜひ探してみましょう。

ニューボーンフォトまとめ

お子様が生まれた特別な時間を記録する「ニューボーンフォト」について解説をしました。
撮影できる期間がとても短いので、妊娠中から準備をすすめて撮り逃さないようにしましょう。
新宿・渋谷・横浜・川崎のこども写真館「スタジオポスト」では、ご自宅での出張撮影ができる「おうちニューボーンフォトプラン」と、全店駐車場完備のスタジオでの「スタジオニューボーンフォトプラン」をご用意しています。
お好みに合わせてカラーが選べるおくるみや、オリジナルハンドメイドの撮影小物も複数揃っています。
「こんな写真は撮れる?」というようなご相談も、お待ちしています♪

文:スタジオポスト