お誕生日や七五三などご家族の記念の節目で、プロカメラマンによる写真撮影をするご家庭は年々増えてきています。
スタジオ撮影では多くの場合、手ぶらで行っても素敵な衣装とセットが用意されているので、お手軽に撮影を楽しむことができます。一方でロケーションフォト(出張撮影)で家族写真を撮ろうとすると、「どこで?」「何を着て?」「どんな風に?」というように悩んでしまうこともあるかもしれません。
この記事では、ロケーションフォトで家族写真を撮る場合のアイデアやヒントをご紹介します!

季節を感じられる出張撮影の家族写真

出張撮影の醍醐味は、屋外だからこそ植物や光によって季節が感じられるところです。その時期らしさが出せる場所やシチュエーションを考えてみましょう。

春に出張撮影をするなら…

写真の中に春らしさを演出するには、やはりお花と一緒の撮影がおすすめです。
桜、チューリップ、菜の花など、時期やお好みによって場所選びをしてみましょう。お子様のお顔まわりにお花があると、パッと明るく華やかな印象の写真に仕上がります。1歳過ぎのひとり歩きが安定しているお子様であれば、ちょうどお顔の高さにお花があるチューリップやスイセンなどと一緒に撮影できるといいですね。
ハイハイの小さなお子様は、ネモフィラやシバザクラなどのお花畑の近くに降ろしてあげると、一緒に写ることができます。お花畑の中には入ることができない場所もあるので、施設の規則を確認しましょう。梅や桜など木に咲く花であれば、パパやママが肩車をしたり抱っこをすると、ちょうどお顔の背景に花を写すことができますよ。また、
気候のよい春にはレジャーシートとお弁当を持ってフォトピクニックに出掛けてみてもよさそうです。シートは撮影時にレフ版の役目も果たしてくれるので、できるだけ明るい色のものを選ぶとお顔写りもよくなります。
花と一緒に撮影する場合は、濃い色合いや柄の主張の強い服よりも、ホワイト、ベージュ、イエロー、ライトブルーなど、明るいカラーで無地に近いものを選ぶと写真のまとまりがよくなります。特にトップスはこういった色のものから選ぶと間違いないでしょう。
ご家族全員で色を合わせることが難しくても、パステルカラーなどトーンを揃えるだけでも充分です。お手持ちのシャツやワンピースから合いそうなものを探してみてくださいね。
首都圏では、昭和記念公園(東京都立川市)、代々木公園(東京都渋谷区)、山下公園(神奈川県横浜市中区)などが人気です。

夏に出張撮影をするなら…

青い空の下で元気いっぱいに動き回るお子様を撮影すると、写真に夏らしさが出てきます。広い芝生のある公園や水遊びのできる河原がよさそうですね。森林公園などは木陰を利用しながら快適に過ごすことができ、逆に青空を遮るものが少ない場所では開放的な背景の写真が期待できます。 ボールや飛行機のおもちゃなど、お子様のお気に入りをいくつか持っていきましょう。水鉄砲は夏のイメージが出ますし、しゃぼん玉なら写真にも効果的に写ります。 噴水などで水遊びをする可能性がある場合は、少し多めに着替えやタオルがあると安心です。場所によってはサンダルなども用意しておきましょう。事前に下見ができるようであれば、休憩するための木陰があるかどうかも確認し、必要に応じて日傘も準備して行きましょう。撮影と遊びに夢中になっていても、水分補給は忘れずにしてくださいね。 大人も一緒に身体を動かすことになるため、汗をかいても気にならない動きやすい服装がベターです。

秋に出張撮影をするなら…

イチョウやもみじなど、紅葉と一緒に撮影できるスポットを探してみましょう。
紅葉で染まった並木で撮影をする場合は、お子様を大人の顔の高さまで抱っこすると、背景が一面紅葉の色になった写真が撮影できます。また、見頃の並木ではなくても、地面の落ち葉でも素敵な写真が撮影できます。お子様と一緒になって落ち葉を集めてお面にしてみたり、落ち葉のシャワーで遊んだり、様々な遊び方ができそうです。どんぐりなどの木の実を集める様子もかわいらしいですね。
ちょっと大人っぽい雰囲気でしっとりと撮影ができるのも秋の撮影の醍醐味です。小学生以上の大きなお子様と一緒の撮影にもおすすめの季節です。秋から冬にご出産予定の方は、紅葉と一緒に暖かな雰囲気のマタニティフォトを撮影できそうですね。
赤や黄色などはっきりとした色の紅葉と撮影する場合は、それらと衝突するようなビビッドな色柄の服は避けましょう。秋の景色に馴染むような落ち着いたブラウン、ワインレッド、カーキ、マスタードイエローなどのアースカラーや、ベージュやホワイト系などの明るい色味がベターです。紅葉の最盛期を過ぎて落ち葉と一緒にしっとりと撮影をする場合は、写真の中でワンポイントになるような色を1色取り入れられると、グッと素敵な仕上がりになります。帽子、ストール、靴などのお好きな小物で、ちょっとしたアクセントになりそうなものを探してみましょう。アースカラーの他にもダスティーピンク、ラベンダー、ペパーミントグリーンといったスモーキーカラーもおすすめです。
東京近郊では、井の頭恩賜公園(東京都三鷹市)、日本大通り(神奈川県横浜市中区)などが人気です。

冬に出張撮影をするなら…

冬は屋外での撮影を控える方が多いですが、実は陽の光がやわらかくなるため、暖かな雰囲気のご家族写真にはぴったりの季節です。
ちょっと寒くてもお子様と一緒に遊んでいると身体も心も温まってきますし、ご家族でギュッと集まっている写真はこの季節ならではのほっこりとした印象に仕上がります。年賀状用の撮影をするのにも最適ですね。
多くの植物は葉や花をつける季節ではないので、代わりに何か象徴的なものがあると写真のアクセントになります。例えば、ご家族みんなで座れそうなベンチや、大きな樹、ジャングルジムなどの遊具でもいいですね。いつも遊んでいる公園や散歩道で想い入れのあるものがあれば、ぜひ一緒に撮影をしてもらいましょう。
ご家族で洋服のテイストを揃える場合は、色柄の他に素材にも注目してみましょう。カーディガン、セーター、ベストなど、ニット素材で合わせたり、デニムのパンツやスカートなどをそれぞれ身に着けてみるのもいいですね。ハイカットのスニーカーやブーツも冬らしいアイテムです。スタジオのようなドレスや特別なおめかし服でなくても、ちょっとした工夫で自分たちらしいコーディネートを作ることができるので、ぜひ準備の時間も楽しんでくださいね。
スタジオポストのロケーションフォトでは、「何を着たらいいかわからない…」「この場所に合うのはどんな服?」などのご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

特別な日常を切り取る自宅での出張撮影

プロに撮影をしてもらうとなると、やはり「特別な場所で」「綺麗な服で」と考えますが、ちょっと視点を変えて「いつもの場所で」「特別な日常」を撮影してもらうこともおすすめです。

自宅撮影のメリットは…

床に転がったおもちゃも、シンクに置きっぱなしの哺乳瓶も、お子様と過ごす日常の大切な一コマです。
「我が家は綺麗じゃないから…」と避けてしまうのは、ちょっともったいないかもしれません。明るくて広いスタジオや開放的な緑の公園とはひとあじ違う写真は、ご家族だけの特別な宝物になるはずです。
10年後、20年後に見返したときに「あの壁に落書きあったよね!」「あのおもちゃ好きだったね!」と会話が尽きないのも、ご家族の歴史や情報が詰まったご自宅撮影ならではです。そのご家族だからこそ成り立つ写真になるのが、ご自宅での出張撮影です。そして一番安心できるおうちでは、お子様の笑顔もぐんと出やすくなります。

自宅撮影をするなら…

公園などでの撮影と違い、ご自宅では「何をしていいかわからない…」という声もよく伺います。玄関の前に並んだり全員でソファーに座って集合写真を撮ることももちろんよいのですが、ご自宅ではやはり「特別な日常」を撮影してもらうのがおすすめです。
誰かのお誕生日であれば、パーティーの準備をしたり料理を作っている様子、みんなでケーキを食べているところなど、普段はパパやママがカメラマンにならなければならないシーンをみんなで楽しみながらプロに綺麗に撮ってもらえるチャンスです。
特別なお祝い事でなくても、いつもはなかなか撮れないごきょうだい写真やペットとの写真を残すのもいいですね。「つみきで高い塔をつくる」「お気に入りの絵本を読む」「プラレールをする」「おりがみをする」「洗濯物の早たたみ競争をする」など、お子様の好きないつもの遊びを5つほどストックしておくと、撮影時にも「どうしよう…」がなくなります。アイデアに困ったら、カメラマンにも相談してみましょう。
プロに撮影をしてもらうと、雑多に思える家の中も不思議と素敵に見えたりするので、あまり気負わずに「いつもよりちょっと特別」をイメージして臨んでみると、ご家族のよい記念になりそうです。

出張撮影でニューボーンフォトを撮るなら…

ご自宅での撮影で特におすすめなのが、新生児や月齢の低いお子様の出張ニューボーンフォトやベビーフォト、ハーフバースデーフォトです。
スタジオや屋外での撮影と異なり外出をする必要がないので、産後間もないママや赤ちゃんへの負担が最小限で済みます。体力的な面だけでなく、お出掛けの準備や授乳場所の確認などの手間や下調べも不要になるので、お世話をする人にとっては撮影までの道のりがぐんと楽に感じられるはずです。また、ご自宅では「新生児のいる我が家」というごく限られた期間の貴重な様子を残すことができます。沐浴、ミルク作り、お着替え、おむつ替えなどの様子もスタジオでは撮影できないので、パパもママも両方が写真に写った状態で一緒にお世話ができるのはとても素敵な機会ですよね。
小さな赤ちゃんは途中で泣いてしまっても眠ってしまって問題ありません。「いつもの様子」を撮影すると考えれば、パパママも「笑ってくれるかな」と気負わずに済むので、かえって赤ちゃんも安心して過ごすことができよい表情になってくれることも多いですよ。
ベビーフォトを撮影する場合は、赤ちゃんの全身がすっぽりと乗せられるような大きなバスタオルやおくるみがあるとよいでしょう。できるだけ無地でホワイトやベージュなどのカラーがおすすめです。
赤ちゃんの全身写真を撮ったり、抱っこをする際に布を掛けてあげると赤ちゃんも安心し、写真写りもよくなります。カメラマンはおうちの中でできるだけ光の条件がよい場所を探しながら撮影をしますが、最適な場所にベビーベッドなどを移動できるとは限りません。そんな時にもタオルを敷くことで赤ちゃんの居場所を作ってあげることができます。
出産祝いでいただいたベビー服、哺乳瓶、パパママがはじめて選んだおもちゃやぬいぐるみなどの小物もぜひ一緒に撮影してもらいましょう。
スタジオでの授乳フォトはハードルが高いと感じられる方も、ご自宅であれば日常風景として挑戦しやすいかもしれません。

お宮参り・七五三・入園入学記念の出張撮影

記念行事での撮影は、何年経っても見返すことになる特別なご家族写真です。ご家族全員が揃った定番の撮影だけでなく、出張撮影ならではのふとした瞬間を撮ってもらいたいですね。特に抑えてほしいシーンがあれば、予めカメラマンへリクエストしておきましょう。

お宮参りで出張撮影するなら…

お宮参りでは赤ちゃんが自分で歩いたり動いたりするわけではないので、基本的には大人が抱っこをしている写真になります。できるだけ色々な様子が残せるようにカメラマンも工夫をしてくれますが、例えば次のようなシーンは後から見返した際にも当日の様子が思い出されるのでおすすめです。
神社ではまず最初に手水舎でお浄めをします。赤ちゃんの小さな手にお水を掛ける様子はとても微笑ましい光景です。神様へご挨拶をする第一歩として残しておけるといいですね。御祈祷中はカメラマンの撮影が禁止されている神社も多くありますが、もし許可が降りるようであればぜひ撮影してもらいましょう。
いつもと違う雰囲気に泣いてしまうかもしれませんが、「神様は赤ちゃんの泣き声が大好き」だと言われています。慌てずに優しく抱っこをしてあげてくださいね。産着を着せたり、参列者が赤ちゃんに話しかけている様子も「みんなに愛されてお参りしたんだよ」という想いが象徴されるシーンです。おじいちゃんおばあちゃんなどパパママ以外の親族が参加する場合は、ぜひいろんな人に抱っこをしてもらうのもおすすめです。
たとえ赤ちゃんが泣いていても大人が笑顔で写っている写真は素敵なものです。みんなで見守りながらはじめてのイベントを楽しんでくださいね。
お宮参りでの服装や準備のポイントについては、こちらの記事でも詳しくご紹介しています。

七五三で出張撮影するなら…

せっかく着付けやヘアメイクをして七五三の出張撮影をするのであれば、様々な姿を残してもらいたいですね。
3歳の七五三では、はじめて草履を履くお子様も多いでしょう。慣れない足取りで一生懸命歩く様子はとても愛らしいですね。場合によっては嫌がって脱いでしまうこともあるかもしれません。パパママとしては大変ですが、きっと5年後には笑い話になっているはずです。「きちんとできるかな」と心配しすぎず、その時のお子様らしさを残してもらう心持ちで楽しみましょう。履き替えられるスニーカーがあると安心です。
5歳の七五三では、凛々しい袴姿と5歳男の子ならではのおふざけ姿の両方の様子を撮影することがほとんどです。着付け直後の緊張感のある状態でかっちりとした家族写真やソロの写真を撮影し、後半に慣れてきたらいつもの笑顔で楽しい雰囲気で撮影を進めていきます。お調子者タイプのお子様の場合は、最初からエンジン全開にしすぎないことがポイントかもしれませんね。
7歳になるとしっかりとポーズが取れるようになります。おめかし姿で撮影をしてもらうことを楽しみにしている女の子も多くいます。モデルさんのように後ろ姿まで撮ってもらいましょう。お着物選びもお子様の希望を取り入れていくと自然と素敵な笑顔が出てくるので、ぜひ一緒に相談してみてくださいね。
七五三では、お子様だけでなく大人も着物を着るケースが多くあります。その場合は特に「ママと娘さん」「パパと息子さん」などの組み合わせでも撮影をしてもらいましょう。
着物の女性の華やかさ、袴の男性の凛々しさが際立った写真に仕上がります。また、普段はなかなかツーショットを撮る機会の少ない「パパとママ」の2人で撮影してもらうのもおすすめです。

入園入学記念で出張撮影するなら…

保育園、幼稚園、小学校などの卒園卒業・入園入学のご記念でのご家族写真は、やはり桜と一緒に撮影したいですよね。
開花時期に合わせて撮影予約をするのはなかなか難しいと考える方も多いと思いますが、多くの出張撮影サービスでは撮影日の変更に対応してくれることがほとんどです。検討しているサービスの利用規約などからその条件を確認してみましょう。
撮影場所選びで注意したいのは、人出の多さ。誰もが知っているような桜の名所ではもちろん立派な花が期待できますが、そのぶん花見客も大勢いるためどうしても写真の中に他の人が写りこんでしまいます。カメラマンはできるだけよいアングルで撮影できるように場所を変えながら進めてくれますが、致し方ない部分も出てきます。それよりも、規模は小さくても地元の人だけが知っている穴場の方がよい写真が撮れることもあります。もし場所選びに迷ったら、桜の本数や場所の規模がわかる情報と、どんな写真が撮りたいかというイメージを伝えてカメラマンへ相談してみましょう。
桜以外にも「学校前」「通学路」「いつも遊んでいる公園」「自宅前」なども撮影スポットとしておすすめです。
式当日の撮影であればもちろん式に参加する服装での撮影ですが、別の日に撮影をする場合も基本的にお子様は制服や式で着用するきれいめの服、大人は式と同じスーツやワンピースで撮影します。卒園・入学記念を同日に撮影するのであれば、お子様は途中でお着替えをしてもいいですね。その場合もカメラマンへ予めリクエストを伝えておくとスムーズです。
園のかばんやランドセルの他に、パパママが用意したレッスンバッグや体操着入れなどの小物があれば、ぜひ一緒に撮影してもらいましょう。

出張撮影での家族写真まとめ

出張撮影でのご家族写真の場所選びや服装、撮影のヒントについてご紹介をしました。
出張撮影では自分で選んだり手配をしなければならないものが多い分、仕上がった写真のオリジナリティも高くなります。人とは少し違うご家族らしい写真を残したい方、あれこれ考える時間も楽しみたい方には特におすすめです。ご家族のご記念や成長記録にぜひ検討してみてくださいね。
スタジオポストのロケーションフォトでは、撮影場所やイメージなどのご相談も受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。

おしゃれなフォトスタジオ・スタジオポストでは七五三からお宮参り、マタニティフォトなど、さまざまな記念日撮影を行っております。かわいい衣装も多数ご用意しておりますので、記念日撮影をお考えならぜひスタジオポストまでお気軽にご相談ください。
2021.09.01出張撮影の経験者に訊く!知っておきたい実際の感想と特徴

記念写真は心のアルバムです
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出張撮影(ロケーションフォト)とは

写真館やスタジオ内ではなく、お客様がご希望する場所まで専任カメラマンが伺い、写真撮影をするサービスです。

よくある出張撮影のテーマは

七五三の御祈祷やお宮参りでの神社への参拝。入学式や卒業式などの記念日。また、公園などでのご家族写真も人気です。

スタジオポストの出張撮影

ロケーションフォト専任のカメラマンがまごころこめてご対応いたします。
場所や時間・撮影内容など、事前にメールで相談できます。当日の天気が心配でも前日17時までは無料で日程変更も可能。
お参り用の和装着物・当日のお支度も承れます。アルバムや台紙もお作りできるのでプレゼントにも◎
スタジオでの屋内撮影も別途お受けしております。
(※上記には有料オプションも含みます)

Basic Plan

平日29,000(税込 ¥31,900)

休日31,500(税込 ¥34,650)

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